大腸癌の基礎知識
@ 大腸癌や大腸ポリープは肛門に近い部に多く、直腸とS状結腸で70〜80%を占めます。
A 早期大腸癌はほとんど内視鏡で切除できます。
B 直腸とS状結腸のみの検査は簡単におこなえますので、この部のみの検査でも非常に有意義です。
C 便の潜血反応で発見された癌は、自覚症状が出てから発見された癌よりも手術後の経過が良好です。
D 便潜血反応を早期発見の検査として十分ではありませんが、定期的な検査(レントゲンまたは内視鏡検査)を受けたくない場合は、この検査が薦められます。
 
大腸がんの発見法と治療法
<便潜血反応は信頼できるか?>
出血がない癌であれば潜血反応は異常なしとなることが多く、癌があっても見逃しの原因となります。
内視鏡で発見可能な早期癌の50〜80%以上はほとんど出血は無く便潜血反応法は役に立ちません。
便潜血反応
大腸内視鏡検査
レントゲン検査
治療
ポリープ

早期癌
発見できない場合が多い。 ほとんど発見できる。 重要な部分で見落としがありやすい。 早期であればほとんどは開腹せずに内視鏡で取れる。
ポリープはほとんど全て内視鏡で切除できる。
進行癌 大部分発見できる。 ほとんど完全に発見できる。 ほとんど完全に発見できる。 開腹手術が必要。
直腸の場合、人工肛門になることもある。
早期大腸癌のほとんどは、手術せずに内視鏡で治療できます。
 
大腸癌に対する対策
  <目標の設定>
@ 全大腸について早期発見を目指す。
 
方法
前日から下剤を服用し、
当日は、準備に1〜2時間かかる。
(検査は5〜15分、まれに苦痛があるが、ほとんど楽に検査ができる)
A 直腸、S状結腸の癌は、発生頻度が高いので早期発見したい。
 

方法
前日に下剤服用、
当日は、腸洗のあと、内視鏡検査を受ける。
準備は腸洗のみですので、30分〜40分ですみます。
(検査は3〜4分、ほとんど苦痛はない)

B 検査はできるだけ受けたくないので、便の検査で異常があれば、その時に考える。
 
方法
便を検査する。
  ※解説図の赤い部分は内視鏡検査を実施、青い部分は便潜血反応法で調べる。
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大腸癌による死亡者数の推移

食生活の欧米化により大腸癌は確実に増加の傾向にあります。

左のグラフは、胃がん・大腸がんの死亡者数の推移と今後の予想数です。
今後は胃がんを抜いて大腸がんになる人が多くなると予想されています。

 

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