ピロリ菌って何?  

ヘリコバクター・ピロリという名前を聞いたことがおありでしょうか?
日本人にはおなじみの病気、胃・十二指腸潰瘍の発生に深く関与しているといわれる細菌です。そのピロリ菌に対する検査と治療が、平成12年11月から医療保険の適用になりました。
潰瘍という病気の概念をも覆してしまったといわれるピロリ菌とはどんな細菌なのか、具体的にどんな検査や治療を行うのか。
潰瘍治療の最前線をご紹介します。
 
 
ピロリ菌はこんな細菌!!

ピロリ菌 "Helicobacter pylori" は胃の粘膜に生息しているらせんの形をした細菌です。
一方の端に鞭毛と呼ばれる毛が4〜8本付いていて、活発に運動することができます。
胃には強い胃酸があるため、昔から細菌はいないと考えられていました。1983年にオーストラリアのワインとマーシャルという医師が胃からの分離培養に成功し、ピロリ菌が胃の中に生息していることを報告しました。その後のさまざまな研究から、ピロリ菌が胃潰瘍などの病気に深くかかわっていることが明らかにされてきました。

胃には強い胃酸があるため、通常の菌は生息できません。ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素をもっています。この酵素を利用すると、ピロリ菌の周辺をアルカリ性の環境にすることができるので、胃酸を中和することによって身を守っているのです。

 

次へ